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2002年6月号 |
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ガレージセール
一方、アメリカ人、特に西部のアメリカ人は、新しい物を代わりに買った後でも、その品物が使えなくなるまで、いつまでも手元に持っていそうな気がする。屋根裏部屋や、地下室、ガレージなど、置いておく場所があるのに、片付けてしまう必要はないのである。 そのうちに、使われていない物や、しまったことさえ忘れている物などを入れた、たくさんの箱の間を行き来するのにあきて、品物の処分をするときが来たと決断する。ガレージセールの時だ。 ガレージセールもヤード(庭先)セールも基本的には同じである。中には、エステート(財産)セールと言って、たいてい誰かが亡くなった後、不用になった物などを売るセールをする人もいる。これが、家を片付ける一番簡単で実際的なやり方である。エステートセールでは、みんな良いものがあると期待しているので、普通のガレージセールより高値が付けられる。 ガレージセールだからと言って、ガレージで行われると言う意味ではなく、ヤードセールも然りである。モンタナでは、ガレージセールはたいてい家の前にある芝生の庭先でされる。その方が外からよく見え、こちらは雨は滅多に降らないので、並べた品物が濡れる心配もないのだ。 ガレージセールは週末に行われる。金曜日の夜に始まるところもあれば、日曜日の午後いっぱいあるところもあるが、山場は土曜日だ。たくさんの人が新聞に広告を出し、ほとんどの新聞がガレージセールの特集広告欄を設けている。この広告欄は地域ごとにまとめてあるので、行われる場所も見つけやすく、大きな広告になると、ついそこに行ってみて買いたくなるような素敵な品物まで載せてある。真剣にガレージセールを見てまわる人々は、どこのセールが良いか、どの順番で回ったら良いか、などの表を作る。 ときどき、広告欄には「予定時間より前のセールお断り」と言う、いわゆる「ガレージセール常連者」を牽制する言葉も載っている。彼等は、予定より1時間も早く着いて、あれこれ品定めをしながら、何か掘り出し物があれば、直ぐに買えるようにと構えているのだ。と言っても、もちろん、みんな早く行くのだが。 あなたもガレージセールをやってみたくなったら、週末に家の庭先に品物を並べてみれば良いだろう。そうすれば、みんな買いに来るはずである。近所の人がセールをするときには、たまにはそこであなたの品物も売ってみたら良い。 たいていの人は、単にガラクタを売っているだけのことだ。セールに行った時に、私は妻によく言う。「こんなガラクタ買う奴が本当にいるとでも、売り主は思っているのかな。ちょっと信じられないよ。」もちろん、私たちのセールの時にも、誰かがこれと同じことを言っている。でも、たまには本当に価値ある物が見つかることもある。最近、妻はマントルピースに置く150年前に作られた、とても珍しい時計を購入した。ガレージセールは時として非常に役に立つことがある。大学生の時に買った、お皿や、ちょっとした生活用品は、皆このガレージセールで得たものである。 掘り出し物を探す快感を求めて、あるいは、ばかばかしいほどまでに安く値切るために、たびたびガレージセールに行く人もいる。ほとんどの品物が、25セントからわずか2〜3ドルの値段が付けられる。それでも、みんなそれより安く買いたいと思っているのだ。 品物を手に取って、「75セントと値段が付いているけど、10セントでどうですか?」何てことを言いながら、近づいてくる客がいる。些細な値段はどうでも良くて、客の真意は大幅に負けさせることにあるのだ。 そして、セールの終わりはどうなるか?みんな売れてしまうときもあるし、売れ残った場合は、救世軍、親善団体、あるいはホームレス収容施設などの慈善団体に寄付されることもある。ガレージセールをする人の中には、自分達のガラクタでどれだけ稼げるかを、ただ見てみたくてする人もいる。そしてその後、売れ残りはゴミとして捨てられる。 人が何を買うかには、びっくりさせられるものだ。そのことから私たちのガレージセール哲学が生まれた。「まあ、売りに出してみよう。きっと誰かが買っていくよ。ガラクタも 使って活かせば 宝物」 |
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